スペース☆カインズ旅行手記 Vol.3

「東武スペーシアで行く日光アミューズメントパークへの道」

第一章

和賀英樹


 いや〜まだまだ残暑が厳しいですな、今日この頃。ここ数年9月になっても暑い日が続く。まあ暑さ寒さも彼岸まで、もうしばらくの辛抱かな。

 そういえば昨年の9月ってどうだったんだろう?一昨年は8月冷夏の9月の残暑だったナ。2004年9月??アーそうそう!旅行に行った。カインズで。あ〜行った行った?ってAh〜!旅行手記書いて無いじゃん!!自分では書いていたつもりの1年前が、空白の1年間となってしまったぁぁ〜っと。

 だんだんと記憶力が無くなってきているのに大丈夫か?「3日前の夕飯はナニ食べた?」の問いに即答出来ないぞ、俺。でも女の誕生日は十数人位しっかり覚えているのでOKか。あぁーそんな事はどうでもいい!ドウデモイイ!

 気を取り直して本編へ。タイムスリップ〜!


 「今年はどこへ行く?和賀君?」

 平成16年8月の上旬。すでに毎年恒例になっている「カインズ旅行」。この質問は貴日さんからで、これも恒例か。今年もこの季節がやってきた。
 ここ2年間は同じ場所にこだわって?いたので、趣向をかえたい。自動車を電車に、東から北へ(東京から見て)と。どうせなら目的を持った旅をしたい。カインズといえば「時代劇?」。目的地を「日光江戸村」に設定。でもそれだけではナンなので、皆に相談。 近隣の施設に「日光ウェスタン村」「日光猿軍団」「東武ワールドスクウェアー」もあるからね。

 常見「ウェスタン村どうかな?面白いかな?」
 ウェスタン村には2回行った事がある私「どうですかね〜?雰囲気はいいですけど」
 色々あったが結局「日光ウェスタン村」は却下となる。今思えば常見さんとウェスタン村、ベストマッチじゃないかな〜。行った事がある方なら想像して下さい。行った事のない人も想像して下さい。写真での一コマ。「江戸村」のしなびた江戸城下町風景と常見さん。と、「ウェスタン村」のアウトローだけど、しなびた西部風景の常見さん。ドッチが絵になる?カインズフリークならば「ウェスタン村」が過半数を超えて当選確実だろう。ちなみに河野さんは「日光猿軍団」で比例区当選だ。

 貴日「東武ワールドスクウェアー面白そうだね!でも日光といえば東照宮とかも修学旅行以来だから行きたいね〜」
 やっぱり同じ地元同士。小学校の修学旅行は日光ですか。でも今回は東照宮、華厳の滝、戦場ヶ原は旅程的にきついですね。今回はパスでも自分では懐かしい場所なので、カインズ旅行の後に地元の友、ミソと行きました。ゴメンナサイ。でも東照宮には十数回行ってます俺、アハハ!

 北原「ん〜。どうでしょう・・・」
 今回初参加の北原さんは戸惑っている様子。早めに自分の意見を言わないと勝手に(?)決まってしまいますよ!

 矢ヶ崎「宇都宮の餃子を食べたい!」
 餃子好きなカインズ。検討したが、どうしても時間があわず断念して貰った。何とかしたかったが、電車での旅行は車よりも動きづらい。今回はスーパーで「宇都宮餃子」なるものを売っているから、それでこらえちゃっときやい。

 河野「安めで・・・」
 ハイ。

 各々意見を踏み入れて、今回の旅行が決まった!「東武スペーシアで行く、日光江戸村と東武ワールドスクエアー」。でも今回のタイトルとチョッと違う。それがどうしてかはマア聞かないで下さい。それにしても「日光猿軍団」についてだれもふれなかったのは、河野さんで見慣れているせいか?


 今回の移動手段は電車だ。「東武スペーシア」はご存知の方が多いだろうが、あらためて説明すると、東武線の特急列車で、車両も普通・急行などとは違う特別車両だ。また「コンパートメント車両(個室)」もあり、もう旅行気分バリバリの列車だ。
折角コンパートメントがあるのだから、利用しない手はない。4名定員なので2部屋利用だが、計算すると一人千円でOKだ。帰路は皆疲れて眠ってしまうだろうから勿体無いが、往路は使う事が決まり早速前売り券を購入。これで行かざるをえなくなった。ちなみに皆の特急券とコンパートメント料金は俺が立て替えた。


9月27日旅行当日。私、6時に起床。集合時間は9:45なのにすごい早起きだ。念にはネンをね!しかし今日は朝から生憎の雨模様。今まで何とか雨だけは免れていたのにチョッと残念。でも降っているのはしょうがない、気を取り直して時間の余裕とともに優雅にブレックファーストだ!カップうどんをすする。

「電車は10:00発なので9:30に着けばイイか」優雅に駅へと向かう。しかし優雅すぎて乗る予定の電車を目の前で逃す。「マァ次の電車もすぐ来るし、大丈夫でしょう」と優雅に駅で待つ。時間的にゆとりがあるつもりだったので、のんびり空から降りる雨粒を数えていた。

しかし次に来た電車が、これがまた接続が悪い悪い!京浜急行〜都営線。一本のレール上で3回も待ち合わせがある。内2回は10分以上の待ちだ。なかなか次の電車が来ない。都営泉岳寺駅を出発した時に事の重大さに気付く。

「この時間だとギリギリじゃないか!万が一遅れたら、今回は電車旅行だ。待ってくれない。しかも皆の特急券とコンパートメントのチケットは俺が持っている。他の人が遅刻するならともかく、旅行係の俺が遅刻すると大変な事になる!」

都営浅草線の移動の中、今までに無いくらいのアセリを感じた。鈍行の路線だけど次への駅の時間がとても長く感じる。こんなに駅数多かったっけ?地下鉄の駅間ってこんなに時間かかったっけ?30秒に一回は時計を見、電車内の路線図を見。見、見、見。でもこんな事やっていても何もならない。もちろん電車内を進行方向に走っても、早く着くわけでもない。時間だけは刻刻と過ぎていく。

地下鉄内なので携帯電話の電波もつながらない。あーどうしよう!もう集合時間だ!でも連絡も取れない。皆心配しているんだろうナ〜、だって切符持っている人がまだ着てないんだもん。折角の特急列車の旅が、ドン行列車の旅になってしまう。うなぎの蒲焼がいわしの蒲焼になってしまう位ガッカリだ!
都営浅草駅まであと3駅。時計は9:45を過ぎた!マジヤバイ!キムタク風にいうと「ヤッベ〜ッ!マジヤッベ〜!」などと言ってられない位やばい!もうなんだか座ってられなくなった。意味もなく扉の前で立っていた。ソワソワしながら。たぶん周りで見ていた人は俺の事を「トイレを我慢している可哀想な人」と思っているんだろうな。

 「浅草〜浅草〜」着いた!扉が開く。開ききる前にバーゲンセール開店のオバちゃんの如く、いや俺的にはパチンコの新装開店の如く突っ込む。改札まで猛ダッシュ!パスネットを入れてから出てくるタイムラグでさえトロく感じる。この時9:54。とにかく1番近い出口から地上に出て連絡を取りたい。階段を駆け上がる中、メールの着信が数珠連でかかる。今まで届かなかったメールが一気に来た。でも返信している余裕などアリャしない。地上に到着。ザンザ降りの雨。しかし傘なんか差している場合じゃない!しかも東武浅草駅までまだ距離がある。恥、外聞などかなぐり捨てて、今まで無い位の前傾姿勢で猛ダッシュ!映画(テレビ)の中の、何かに追われている人みたいな走りかたで、貴日さんに電話をいれる。
 「和賀君どうしたの?ツーツーツー」
 すぐに切れてしまった。かけ直そうとすると今度は河野さんから着信。通話状態も良かったので、現状説明とこれからの事を指示し、兎にも角にも猛ダッシュ!ッツアァ〜!東武浅草駅の目の前にある交差点で赤信号。交通量も多いので信号無視は出来ない。しかしこの信号は今赤に変わったばかりだ。傘も差さずに、息もアガッているので口呼吸しながら信号を、まるで親の仇に逢ったかの様に睨んでいる俺は、その場の異物だろう。ハタから見たら絶対おかしいもん。日常でこんなヤツいない。隣で同じく信号待ちしていたOLなんか、スゴイ顔して俺を見ていたんだろう。しかしそんな事気にしてられない。時計を見たら9:57!!ウッワ〜ッもはやこれまでか!青信号をフライングでダッシュ。9:58。
 やっとの事で到着!でも喜んでられない。電車に乗り遅れたら意味がない。切符売り場の前に河野さんがいた。皆は切符を買ってホームに向かっているとの事。アレ?俺の分買っておいてくれなかったの?さっき電話で話した筈なのに!慌てて切符を購入。階段を駆け上がると改札前でメンバー勢ぞろい。ナンて呑気に待っているんだ!自分の事も忘れて挨拶もせずに、
「サー乗りますよ!走って走って!」
 この時点で9:59を過ぎている。スペーシアに向かって走るカインズ!

 サーッ、間に合うのか!それともダメなのか!続きは次回にて感動の最終回!別に感動はないか。っつうか、ここのHP上で写真とか載っているので結果は判っているんだよね。

でもここでは盛り上がりませう!

 間に合うのか〜!!どうなんだ〜っカインズ〜っ!!! 

スペーシアは目の前だ!ただひたすら走れカイ〜ンズ!

 グハッツ!!


スペース☆カインズ旅行手記 Vol.3




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