ザ☆カインズ旅行手記 Vol. 2

IN 2003.9.15

 

「リベンジ!東京湾一周」

和賀英樹

 

さぁ!始まりました!前回大好評の「旅行手記」。どのくらい好評かというとカレーに福神漬でなくラッキョウが付いているくらい好評だった。皆さんは福神漬派ですか?私はラッキョウ派である。それも甘酢ラッキョウ。要するに自己満足である!それくらい好評だった。しかし、ただ旅行したことをダラダラ書いて言いたいことを言って延ばしに延ばし、夏にした旅行の事を秋に書いた文が、直接私に来ない所ではかなり好評だったらしい。若干一名直接私に言って頂いた人はいたが。そうですあなたです!しかも渋谷のホテル街の片隅で。その後はフッフッフ〜??

もし、初めてこのコーナーを見てしまった方はこの時点で去年の旅行手記を先に見て頂きたい。でなければこの先は読むな!読むな!グッグッグッ!ぐううう〜!フウ〜。どうやら素人はいなくなった様だ。この先は前回を読んだ玄人さんにしか分らない、カインズ的アンニュイワールドへ突入だ!皆さんも心して読んで欲しい。というか前回を読まないと判らない事が多いと思う。なんせ「リベンジ」だから。一度読んだ方も、もう一度読み直して欲しい。それは「リベンジ」だから。私も読み直した。それが「リベンジ」だから。

 

 お天気アナウンサーお姉さんが悪者になっていた今年の冷夏(千佳ちゃんだけは別だ。私的には!)。しかし9月になって予測できなかった残暑。今でも記憶に新しい。私もそうだ。そんな8月某日に貴日さんから

 「そういえばカインズ旅行どうすんの?旅行係の和賀君?」

私メ    「ハッ?旅行ってなんですか?」

貴日氏   「8月といえばカインズ旅行の月じゃないか。8月も終わっちゃうよ?どこ行くの?旅行係?」

あっし   「今年も旅行行くんですか?」

さかいさん 「だって恒例だよ!どうすんの?」

小ねずみ  「でも何も考えて無いですよ。どこがいいですか?」

リーダー  「去年の逆ルートを回るのも面白いね!」

 こんな感じで旅行が決まった。いや!こうだった!で、なくては前回の逆ルートなんて旅程は私的に考えられない。前回も述べたが私は「自称旅行職人」である(ちゃんと国から認められているのヨ)。経験と実績から色々なプランを持っているつもりだ。実際に去年も数々のプランを提案している。しかしその周りにいたカインズの面々は、もう一度あそこのどこどこに行きたいとか、あそこはこうだったよねみたいな前回の旅行の会話をしている。もう行き先は決まっているも同然だった。

 確かに逆ルートは新しい発見もある。読んでいる皆さんも経験があると思うが、いつも通っている道をたまに少しだけかえてみると、違った空間に入ってしまった様な、いつもの日常とは違った世界に迷い込んだ様な感じをする事もある。それで本当に迷子になったこともある私だが、でもその時はそこから抜け出したくない気持ちで一杯だった。いつもと違う景色、いつもと違う音、いつもと違うその感情。いつも見ている同じ青空が現実と幻想とまさに路地一本の差である事をそこで学習した。十代の頃だ、一体何年前の事だろう。

 そんな気持ちを胸に、ときめきはハートに、こういった旅行もアリだなと思いつつ「いいスね!それでいきましょう」と即答。ルートは決まった。あとはテーマを決めるだけだ。その時フッと思いついたのは「リベンジ」だった。ここまで来てまだ前回を読んでいない方は心をしきり直して、前回の旅行手記を読んで頂きたい。でないと本当にこれからの話は判らないですよ。本当に無いのは河野さんのお金。そんなこんなのカインズ的(いや、私的だろう)リベンジワールドに突入〜〜!!というか、恒例だったのが驚いた。

 

 

 澄み渡る青空。行楽の秋。まさに絶好の旅行日和の9月15日。とうとう来てしまった「リベンジツアー」。でもこんな事を言っているのは私だけ。だけどそんなカインズの面々、今日は敬老の日と常見さんの誕生日に集中している。私、早朝目覚まし時計によって起床。起きた!しかも目覚めた!二度寝はしなかった!前回はここで寝てしまって遅刻寸前だった!そう!

 「リ・ベ・ン・ジ」

私が寝坊してしまうと旅行に行けなくなってしまう。何故なら私は旅行係だから、何故ってレンタカーが借りれないから、何故もかにも河野さんはお金を持ってないから。からからカラカラ河野さんの財布はカラカラ。今回の旅費は約7千円を予定している。でもこの日の一週間前に聞いた話だと6千円しか持っていないと言っていたゾ。どうしたものか河野一郎。

 そんな話はどうでも良くて、とりあえず朝の某チャンネル某番組のお天気コーナーで今日の天気をチェック。晴れの予報で一安心。「チカのカサはどっチカ」で心安らぐ。

 

今回の集合場所は前回の逆ルートの「京急久里浜駅」である。要は前回の解散場所が集合場所で、前回の集合場所が解散場所。行く場所も全く同じ。違うのは昼食の場所とドイツ村の入園料か。前回の手記には書いていないがレンタカーを返した場所は横須賀だったので、借りるのはやはり横須賀。こういう所はこだわりたい。というか、ただ新しい所を探すのが面倒くさかっただけである。ちなみに今回の私の服装は・・・別になんのコンセプトも無い・・・。レンタカー手配係の河野さんと旅行係の私は京急横須賀中央駅に9時に待ち合わせていざレンタカー屋へ。受付ではまたしてもフガフガ状態の河野さん。やっぱりお金を出すのは私。借りた車は同じエスティマの色違いで、本当に昨年と同じ感じになってきた。違うのは村山がいない事だけだ。久里浜と横須賀の間に住んでいる村山は直接家に迎えに行く事になっている。よって、前回の様な河野vs村山の醜い争いはなかった。お互いやめようよ、もういい年なんだから。

前回はレンタカー屋から集合場所まで5分で着いてしまったのでアレだったが、今回は次の目的地まで20分かかる。かかるという事は、いう事はダ!車窓の外からは河野さんと私とのツーショットドライブと見られてしまうじゃないか!でも実際そうだ。2人きりだ・・・。争い相手がいなかった河野さんは隣の運転席で、ルンルン気分ノリノリの唄を一人で歌っている。しかもアカペラで。これはイメージが悪い。外から車窓越しに見られる私のイメージが悪い。繁華街ではうつむき加減の私だった。イメージとしてはこんな感じだ。無理やり誘ったドライブでノリノリな運転席のしつこそうな男と、2回断ったにも関わらずイヤイヤ乗せられた助手席の早く帰りたそうな女。うん、そんな感じ〜!この車スモーク付いてないもんな〜。この町はそこそこ知り合いがいるんだよな〜なんて思いで一杯だった。(あくまでもイメージとしての事ですので、そんなに嫌っている訳ではないのですよ)。

海岸線を走り村山家に到着。ここに着ただけでも田舎に来たというか故郷に来たというか、そういえば最近村山家もご無沙汰だな。「ピンポ〜ン!」30秒経過。また「ピンポ〜ン!」30秒経過。アレ?今度は連打「ピポピポピポピポピポピンポ〜ン!」ってこれ鳴って無いじゃん!電池切れかヨ!「む〜ら〜や〜ま〜く〜ん!」なんて小学校のガキみたいな事は出来ないので携帯でコール。プルルと生音が聞こえる。「はい村山でッス!」これも生音。距離にして5m位の所にいたらしい。すぐさま出てきて合流。しかし河野さんはガンとして運転席から離れない。2人の目が逢う。キラ〜ン!という音が聞こえた気がする。前回の続きか、また激烈(口)バトルか、とてつもない修羅場がこの場で繰り広げられるのか!?

「今日は俺運転しないスから、河野さんお願いします。」

と、村山。今回はあっさりだった。さもあらばあれ。

 河野一郎ハンドルを握る。そう!

 「リ・ベ・ン・ジ」

 さあ、でこぼこトリオがそろったところで集合場所の久里浜駅は20分位。途中オンボロバスの後ろについてノロノロ状態だったが後はスムーズ。河野さんが持ってきたおすすめアルバムをかける。タイトルは佐々木功氏の「G..ブルース」。これは村山もノリノリで河野さんと2人で歌いだす。浦賀造船所にある自衛艦の横を通過した時ちょうどタイトル名の曲「G.I.ブルース」がながれた。曲と風景のマッチングに一瞬チビった。

 曲も「恋にいのちを」で、いっそう盛り上がったところでJR久里浜駅に到着。集合場所の京急久里浜駅には車を駐車できるスペースが無いのだ。よってJR久里浜駅前のロータリーに車を置き、村山、河野さんを残し3分歩いて集合場所へ。途中何も無い敷地にコスモスやサルビアの咲き乱れる色彩のうたを聞きながら、私は目的地へと進んでいた。そう、ここにはビルもないのでビル風はない。さながらもう旅行気分だ。ちなみにここ久里浜は「くりはまコスモス園」などで年寄りハイカーに人気がある。出来始めの頃一回だけ行った事があるが、ただのコスモス畑だったその場所もちゃんと観光庭園になっているのだろうか、京急久里浜駅からオバチャン、オバアチャンが数多く溢れている(ある意味お花畑)。その逆の方向に私は向かう。まるで時代を逆行しているように。ってオイ!オバチャン!前見て歩けよ!群れるなよ、通れないじゃないか!でも向かう。そう、それがスペースカインズのいき(生きor行きor粋)方だ。

 

 私、集合場所の京急久里浜駅に5分前に到着。時間はキッチリ守るカインズ。前回は10分前にも関わらず全員集合していた面々に対して、今回5分遅刻の私。多分もう皆勢ぞろいしているだろうと辺りを見回す。あれ?第一発見者は矢ヶ崎君。久里浜観光したいのか観光案内地図を眺めているその顔は、二日間寝ていない感じだ。次はちょうど改札から出てきた貴日さん。向かう足取りはフラフラしている感じがした。なんか東京から来ている2人はもう旅行疲れしている様だ。しばらく貴日さんと電車内での臭い人についてディスカッションしていたが、時間になっても今回のある意味主役の常見さんがまだ来ない。そういえば千葉から来る常見さんにとって、ここ神奈川県の久里浜まで来る事自体旅行なのだ。そしてフェリーで千葉県に渡り、千葉旅行をして神奈川県川崎で解散するという大旅行だ。一日で2回日帰り旅行をしている感じだろう。宇宙旅行で例えるならば、金星旅行に行くのに木星に行って180度のスイングバイ。程なく金星で観光し、火星に行ってまた180度のスイングバイ。う〜ん!なんだか良く分らない例えかもしれない。というか、第一180度のスイングバイなんてあるんだろうか?それはスイングバイというのだろうか?もっと細かい人ならば、4惑星間で180度180度で行けるのは何万年に1回ダ!とか言いかねないので、もう止めておこう。だけども、よく考えるとふんだりけったりの誕生日ではないか?しかし自分の誕生日にカインズ旅行とはある意味幸せだろう。

 その常見さんがまだ来ない!5分後7分後運命の分かれ道!この後無事にやってくるのだろうか?事故?迷子?ボイコット?心配になってか矢ヶ崎君がソワソワしていた。トイレはあっちだよ!残暑だけど吹く風は涼しく感じるここ久里浜、旅行の始発駅。さてどうなるのか!常見さんは来るのだろうか?というか今回の旅行手記もやっぱり長いのか?その答えは次章に続く。

 

ザ☆カインズ旅行手記 Vol.2 第1章


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